土壌浄化法
土壌浄化法とは
土壌浄化法は、在野の農学者として知られる新見正氏が開発した日本独自の汚水処理技術であり、 「土壌生態系のもつ独特の機能を汚水処理システムの中に意識的に適用した工法」と定義づけられます。スプーン1杯に数億匹いるといわれる微生物や、 食欲が旺盛で汚泥の減量にも役立つミミズなどの地中生物の力を借りて汚水や臭気を分解する、低コストで環境にやさしい処理方式です。
 また、土壌浄化法は従来の下水道や集落排水などの汚水処理装置に土壌で蓋をする「土壌被覆型工法」と、 直接土壌に汚水や汚泥を導き入れて土壌圏の能力を最大限に利用する「毛管浸潤トレンチ工法」という2つの技術が柱になっています。 つまり、土壌浄化法という言葉はこれらの総称として幅広く使われているもので、同じ土壌被覆型工法の中にも、ニイミシステムだけでなく、 標準活性汚泥法や長時間ばっ気法などと組み合わせた施設も多いです。